健康経営

プレステージ・インターナショナルグループ健康経営宣言2019

プレステージ・インターナショナルグループは「従業員の健康意識の向上及び健康推進」を軸に、従業員と会社が一つとなって、従業員の健康管理、疾病予防、メンタルヘルスの強化及び進捗把握に務めるとともに、安心して明るく健やかに働くことができる環境の整備に向けて、これから一層積極的に取り組んでいくことを宣言します。
従業員自身の幸せはもちろん、ご家族の幸せにも繋がる様々な取り組みを行ってまいります。

方針・考え方

プレステージ・インターナショナルグループの財産である人=全従業員が、明るく健やかに働くことができるとともに、従業員一人ひとりが仕事を通じて自己実現ができる職場の環境づくりを行います。
そのために、従業員の健康保持・促進、また身体や心の不調の防止・早期解決に向け、会社及び健康保険組合が一体となって、健康増進施策に取り組んでまいります。

  • SDGsロゴ 3.すべての人に健康と福祉を
  • SDGsロゴ 8.働きがいも経済成長も
  • SDGsロゴ 17.パートナーシップで目標を達成しよう

推進体制

プレステージ・インターナショナルグループにおける健康経営運営体制は、2019年より代表取締役のもと人事統括部門・経営統括部門を事務局として健保組合及び当社地方拠点担当者と連携し、従業員の健康づくりを目的とした取り組みを開始しました。2021年度からは健康経営プロジェクトとして健康経営最高責任者を配置し、さらなる健康経営の取り組み強化に努めています。また女性活躍推進を担当している取締役も参画することで、女性の健康課題へのアプローチや経営層との円滑な連携を図り、当社の経営課題解決に向けた取り組みを推進しています。

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指標・目標

2019年に本格的に開始し、2021年度より健康経営プロジェクトを主体として活動してきた当社の健康経営では、女性の健康課題や未病対策を課題とし、貧血やBMI値に対する取り組みを行ってまいりました。 6年目となる2024年度からは改めて従業員の健康課題について分析を行い、新たに2つの目標を掲げました。

指標 目標
2026年度までの喫煙者数 喫煙者率 15%以下
(2024年度…21.6%
2026年度までのBMI普通体重 普通体重維持者率(※) 68%以上
(2024年度…56.6%
  1. ※ 日本肥満学会の定めた基準に則りBMI18.5以上25未満者

課題・施策

健康経営における取り組むべき課題と重点施策

プレステージ・インターナショナルグループでは、プレゼンティズム(※1)による生産性への影響や、健康上の理由による離職やアブセンティズム(※2)を回避することは最重要課題であると考えています。
当社の従業員のうち約70%は女性であり、女性が多い職場だからこそ「女性の健康」に着目した取り組みは必要不可欠です。
また、従業員の多くは20代~40代と病気に対する意識・行動が低いと考えられる世代が占めています。当社では「病気になってからサポート」するのではなく「病気にならないようにサポート」を行う未病対策として、禁煙やBMI普通体重維持を推進する取り組みを通し、さらなる健康への意識醸成や食生活の見直し、運動習慣の定着を図ります。
従業員一人ひとりが健康でイキイキと働くことができる職場環境の創出を目指し、健康経営の取組を通じて従業員エンゲージメントを向上に取り組んでいます。

  1. ※1 プレゼンティズム:体調不良やメンタルヘルス不調等により、従業員のパフォーマンスが低下している状態
  2. ※2 アブセンティズム:体調不調やメンタルヘルス不調等により、欠勤や休職、遅刻、早退をしてしまう状態

社外評価

「健康経営優良法人」の認定

経済産業省が選出する「健康経営優良法人」認定制度において、当グループでは大規模法人部門に、株式会社プレステージ・インターナショナル、株式会社プレステージ・コアソリューション、株式会社プレステージ・グローバルソリューションが認定されています。今後も従業員の健康的な行動習慣の定着と意識改革を実現し、従業員一人ひとりが働きやすく、地域と共に繁栄できるグローバルカンパニーを目指します。

「えるぼし」の認定

女性活躍推進法に基づき行動計画の策定を行い、その取り組み実施状況が優良な企業に対して厚生労働大臣より与えられる認定で、3段階で評価されます。当社は2022年6月に2つ星(2段階目)に認定されました。プレステージ・インターナショナルグループのサービス提供を支える従業員の約70%を占める女性が、安心して長く活躍することのできる環境及び制度づくりに努め、個々の能力を活かし「働きがい」が追求できる企業を目指します。

社外評価

健康経営に関する取り組み

疾病予防・健康づくりのサポート

健康経営を推進していく上で、運動習慣定着を目的としたスポーツイベントや社内カフェテリアでの健康メニュー提供、また各種セミナーや健康診断メニューの充実化等、疾病予防や健康づくりを目的とした取り組みを推進しています。

  • 全従業員を対象としたウォーキングイベントの開催
  • 社内カフェテリアにてスマートミールの認証を受けた委託業者による健康メニューや青汁の提供、サラダ無料デーの実施
  • 従業員向けに健保指定ドック、婦人科検診(子宮頸がん・乳がん)、インフルエンザ予防接種の費用補助
  • ヘルス休暇制度導入
    ※ 健康診断で労災二次健康診断給付対象と判断された方に対し、医療機関受診報告をもって休暇を付与する制度
  • 各種セミナーの開催
  • 健保スポーツクラブの優待利用
  • うがい薬、アルコール消毒の設置
  • 健康コラムや禁煙・ダイエットに関する実践的記事の発信
  • 女性特有の健康に関する相談窓口を設置
  • 妊活支援としてAMH(抗ミュラー管ホルモン)検査の無料利用を開始

  • 健康ランチの一例

  • 青汁の提供

  • サラダ無料デー

メンタルヘルスへの取り組み

プレステージ・インターナショナルグループでは、従業員の「こころの健康」を大切にしたいと考えています。入社時の研修にメンタルヘルスに関するコンテンツを盛り込み、予防及び早期発見ができるよう働きかけています。またメンター制度の導入等、ストレスをため込まない風土づくりに努めています。

  • 新入社員、中途社員向けメンタルヘルス研修の開催
  • 管理職向け研修の開催
  • カウンセラーによる社外相談窓口の設置

禁煙推進

従業員や周りの人たちの健康推進のため、全拠点を挙げて様々な受動喫煙防止をはじめ禁煙に取り組む活動を行っています。

  • 分煙の徹底化
  • 自社所有施設内における紙タバコの喫煙を禁止
  • 禁煙に関するセミナーの実施
  • 啓蒙ポスターの掲示や従業員インタビューの配信による啓蒙活動

地域の皆様に向けた健康意識醸成の取り組み

プレステージ・インターナショナルグループでは地域に根差す企業として、当社BPO拠点進出地域の皆様と共に健康づくりに関する活動に取り組んでいます。

  • 食育活動(女子スポーツチーム「アランマーレ」による地元小学校での食育活動を実施)
  • 地域の親子や保育園(オランジェリー)の子供を対象とした運動促進イベントの開催
  • 地域の小中高生を対象とした競技クリニックを開催
  • 地域のマラソン大会等への協賛

「こども食堂」の開催

秋田BPOメインキャンパス

「ホッとできる時間の提供」をコンセプトに、食を通じたコミュニティの形成や安心できる居場所の提供、孤食の解消など、地域の子育て世帯への支援を目的として開催しています。料金は無料で、1歳から小学生までの子どもと保護者を対象とし、より多くの地域の方へ本取組を知っていただき、地域の子育て支援に貢献することを目的としています。

富山BPOタウン

食事をとりながらご家族同士で交流できる場を持つことで、コミュニケーションの促進や、産休・育休中の従業員の復職しやすい環境づくりを目的として開催しました。 企業内保育園の利用者や、産休・育休中の従業員とそのご家族を対象とし、約274名が参加した2024年度は、クリスマスにちなんだ見た目にも楽しいメニューを提供しました。

ワークライフバランスへの取り組み

従業員一人ひとりが仕事とプライベートの両方を充実させ、自己実現を可能にするために、ニーズに合わせた働き方を提供しています。また計画有給休暇取得の促進等、自身の時間も充実できるよう取り組んでいます。

  • 半日単位の年次有給休暇制度導入
  • 時間単位の年次有給休暇制度導入
  • 計画有給休暇取得の促進(年間5日以上)
  • プレママ・プレパパサポート休暇
  • 介護サポート休暇
  • 介護と仕事の両立に関するリテラシー教育

生き生きと仕事ができる環境づくりへの取り組み

生き生きと明るく仕事ができる職場環境を目指し、従業員同士が気軽にコミュニケーションをとることができる環境づくりや、ご家族や地域の方々との交流を目的としたイベント開催等、積極的に各種取り組みを実施しています。

  • カフェテリアの設置
  • 仮眠室、リフレッシュエリアの設置
  • スタジオの設置(スポーツやトレーニング、サークル活動等が可能)
  • マッサージルームの設置
  • ライブラリーの設置(貸出のみ)
  • スポーツクラブの優待利用(健康保険組合で使える優待)
  • 従業員によるスポーツチームの活動
  • スポーツイベントの開催
  • 季節に合わせたイベントの開催(夏祭り、クリスマスイベント等)

関連データ

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
健康診断受診率 99.4% 99.1% 99.7% 99.4% 99.0%
健康診断受診後
有所見者の医療機関受診率(※1)
30.6% 34.6% 17.7% 48.9% 30.8%
ストレスチェック受検率 95.0% 95.8% 98.3% 96.7% 95.4%
BMI普通体重維持者率 60.1% 59.7% 58.7% 59.4% 56.6%
貧血有所見者率 14.2% 10.2% 10.4% 10.7% 10.4%
離職率 11.0% 11.3% 11.9% 11.5% 12.7%
1ヵ月あたりの平均残業時間 8.2h 8.4h 9.8h 6.9h 10.2h
有給休暇取得率 73.1% 86.3% 94.2% 80.7% 91.0%
喫煙率 25.4% 23.9% 22.9% 22.6%
21.6%
(※2)
運動習慣(1回30分以上、週2回以上、1年継続) 10.2% 11.7% 11.8% 12.5%
12.4%
(※2) 
高ストレス者率 16.0% 17.1% 18.7% 18.6% 18.9%
アブセンティーイズム(傷病休職日数平均)(※3) - 4.3日 4.2日 4.6日 4.3日
プレゼンティーイズム(※4) - - - 25.5% 25.77%
ワーク・エンゲイジメント(eNPS)(※5) - - -71.21 -68.80 -69.94
  • ※1 産業医による受診指示者数に対し、有所見者による医療機関受診報告に基づき算出
  • ※2 社内集計による暫定数値
  • ※3 傷病休職制度利用日数の全従業員平均を算出
  • ※4 SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1 項目版)を用いた従業員調査を実施
  • ※5 eNPS調査により、「職場の推奨度」を数値化

健康経営プロジェクトによる投資予算額

2024年度の健康経営プロジェクトにおける投資予算額は、総額3,450千円です。

  • ※ 各拠点における個別の取り組みにかかる費用は含まない

2024年度の取り組み

2024年度より、新たに「喫煙率」に着目し、「BMI普通体重維持」との両軸での未病対策に取り組みました。

指標 結果
2026年度までの喫煙者 喫煙者率 21.6%
2026年度までのBMI普通体重 普通体重維持者率(※) 56.6%
(2023年度…59.4%
  1. ※ 日本肥満学会の定めた基準に則りBMI18.5以上25未満者

禁煙に対する取り組み

施策内容

  • 禁煙セミナーを実施
  • 啓蒙ポスターの掲示や従業員インタビューの配信による啓蒙活動

結果

2023年度と比較し、喫煙率が0.9ポイント減少しました。また、禁煙セミナー受講者への参加3ヵ月後アンケートでは、喫煙者の内63%が本数を減らすまたは禁煙する行動変容がみられました。

BMI普通体重維持に関する取り組み

施策内容

  • ウォーキングイベントの実施(2024年5月1日~5月31日)

運動習慣を身に付けることや、健康への意識を高めるきっかけとなるよう、チーム対抗のウォーキングイベントを企画し、チーム別で平均歩数を競いました。
健康保険組合主催のウォーキングイベントと同時期に開催することで相乗効果を狙い、89%の従業員がイベントへ参加し、イベント後のアンケートでは、34%が「イベント後も意識して歩くことを継続している」と回答しました。

  • 椅子ヨガイベントの実施(2025年2月1日~2月28日)

全拠点にて希望参加型の椅子ヨガイベントを実施。参加賞としてホットアイマスク、入浴剤など健康に関するグッズを配布しました。自席や自宅でも気軽にできる内容を選定し、「体がポカポカした」「短い時間で気軽にリフレッシュできた」「同僚と参加できて、楽しんで参加できた」など、効果を実感する声があがりました。

  • 血管年齢に関するセミナーの実施(2025年2月25日~2月27日)

全拠点で希望参加型のウェビナーを開催しました。運動習慣や有酸素運動の重要性を呼びかけ、参加者の健康リテラシー向上に繋げました。
実体験に基づく内容で構成し、「説得力があった」「健康の大切さを再確認した」などの声があがりました。

結果

2023年度と比較し、BMI普通体重維持者率2.8ポイント減少しました。楽しみながら参加できるイベントづくりを行い、いずれの施策も参加者からは継続希望の声が多くあがました。

過去の取り組み

2021年度より引き続き、当社の取り組むべき課題の重点施策とし、女性の健康課題として「貧血」及び未病対策として「BMI普通体重維持」を挙げ、下記の目標を設定し取り組みを行ってまいりました。

指標 結果
2023年度までの貧血の有所見者 有所見者率(※1) 10.7%
(2022年度…10.4%)
2023年度までのBMI普通体重 普通体重維持者率(※2) 59.4%
(2022年度…56.7%
  1. ※1 ヘモグロビン値12.0g/dl未満者
  2. ※2 日本肥満学会の定めた基準に則りBMI18.5以上25未満者

貧血に対する取り組み

施策内容

  • 貧血セミナーを実施
  • 貧血セミナー受講者を対象に鉄分を多く含むドリンク、菓子類を配布

結果

施策実施後、貧血有所見者を対象にヘモグロビン値測定を実施したところ、 対象者の81%が前年と比較しヘモグロビン値が改善、53%が基準値内の数値となりました。

BMI普通体重維持に関する取り組み

施策内容

  • 従業員を対象としたウォーキングイベントの実施(2023年5月1日~5月31日)

※概要
運動習慣を身に付けることや、健康への意識を高めるきっかけとなるよう、チーム対抗のウォーキングイベントを企画。イベント開催期間中、チーム別で平均歩数を競う。
上位チームに贈呈される副賞は、従業員がアイディアを持ち寄り、健康を増進するアイテム等を積極的に提案。
また、昨年度に引き続き個人希望者によるBMI値減少率の上位表彰も実施。

  • 「冬の健康月間」開催(2024年2月1日~2月28日)

※概要
2月の1カ月を「冬の健康月間」とし、従業員の健康意識向上のため、下記の施策を実施しました。
・社内情報ツールにて個人の体験談を通して仕事と健康管理のバランスを考えるコラム(全3回)配信
・全拠点にて希望参加型の椅子ヨガイベントを実施
・希望参加型の生活習慣見直しについてセルフチェックを行う「やることチャレンジ」を実施

結果

  • 従業員を対象としたウォーキングイベントの実施(2023年5月1日~5月31日)
    対象範囲:全従業員(参加率:89%)

ゴールデンウィークを含む5月に実施したことにより、休日における運動習慣の促進に繋がりました。チーム内で声がけを行い、ウォーキングを促すことにより、日頃の運動不足の解消、コミュニケーションの活性化にも効果を発揮しました。

  • 「冬の健康月間」開催(2024年2月1日~2月28日)

椅子ヨガイベントでは、自席や自宅でも気軽にできる内容を選定し実施しました。男女問わず多くの従業員が参加し、「体がポカポカした」「業務の合間にできてリフレッシュになった」「みんなが集まることで、楽しみながら取り組めた」など、効果を実感する声があがりました。

2021年度より引き続き、当社の取り組むべき課題の重点施策とし、女性の健康課題として「貧血に対する取り組み」及び未病対策として「BMI普通体重維持に関する取り組み」を挙げています。

貧血に対する取り組み

施策内容

  • 貧血セミナーを実施
  • 貧血セミナー受講者を対象に鉄分を多く含むドリンク、菓子類を配布

結果

施策実施後、貧血有所見者を対象にヘモグロビン値測定を実施したところ、対象者の76%が昨年と比較しヘモグロビン値が改善しました。

BMI普通体重維持に関する取り組み

施策内容

  • 従業員を対象としたウォーキングイベントの実施(2022年5月1日~5月31日)

※概要
運動習慣を身に付けることや、健康への意識を高めるきっかけとなるよう、チーム対抗のウォーキングイベントを企画。イベント開催期間中、チーム別で平均歩数を競う。
上位チームに贈呈される副賞は、従業員がアイディアを持ち寄り、健康を増進するアイテム等を積極的に提案。
また、今年度より個人希望者によるBMI値減少率の上位表彰も実施。

  • 「冬の健康月間」開催(2023年2月1日~2月28日)

※概要
2月の1カ月を「冬の健康月間」とし、従業員の健康意識向上のため、下記の施策を実施しました。
・社内情報ツールにて健康についてのコラム(全10回)配信
・全拠点にて希望参加型のヨガイベント、意識的な呼吸によるパフォーマンスアップセミナーを実施

結果

  • 従業員を対象としたウォーキングイベントの実施(2022年5月1日~5月31日)

ゴールデンウィークを含む5月に実施したことにより、休日における運動習慣の促進に繋がりました。チーム内で声がけを行い、ウォーキングを促すことにより、コロナ禍における在宅ワーク中の運動不足防止、コミュニケーションの活性化にも効果を発揮しました。

  • 「冬の健康月間」開催(2023年2月1日~2月28日)

イベント実施後アンケートを実施し、「日ごろの運動習慣を見直すきっかけになった」「業務の合間に少し体を動かすことでリフレッシュすることができた」といった感想が挙がりました。